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DFF中心の女性向け・腐注意ブログ
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つづきです

一番の敵は字数制限な気がしてきた…ちなみにまだ腐要素はナシ







「…こりゃすげぇな」

並べられた料理に、思わず感嘆が吐いて出る。
本日の担当はティナとオニオンだったのだが、一人増えたことでティナとスコールが交代することになった。というのも、頭の回転が早い二人は非常に手際良く、結果時間短縮に繋がるからだ。
それをセシルやティナから聞いたジェクトは、「…そりゃすげぇな」と再び呟いたのだった。

「んじゃたまねぎと獅子の兄ちゃんが一番上手ぇのか」
「…いや」
「上には上がいるんだよ」

スコールが静かに否定し、オニオンがそれに頷きながら視線を別に向ける。
他の面々も同じように一点へ向け、つられてジェクトが視線を遣れば、その中心にいるのはフリオニールだった。
フリオニールといえば、え、と一斉に向けられた視線に固まっている。

「フリオニールの飯が一番美味いとおれは思うぜー」
「だよなー」
「ええ!?そ、そりゃ料理は好きだが…お前だって上手いじゃないか、ジタンも」
「フリオニールには敵わないって」

真っ赤になるフリオニールをからかうようでありながら、二人の言葉は本心からだと分かる。
それを微笑ましく思いながら、あれ、とジェクトはふと疑問に思うことがあった。
これだけ上手に作るオニオンとスコールがフリオニールの料理を美味いと言い、そのフリオニールがバッツとジタンも上手いと言う。と、いうことは。

「…まさか、お前ら全員料理出来んのか?」

恐る恐る、といった問いかけに不思議そうでありながら、セシルがそんなことないと首を振る。それに安心したのも束の間。

「僕の料理はみんなの口に合わないみたいで…」
「あんまり上手じゃないからオニオンに教えてもらってるの」
「…このような凝ったものは、作ったことがない」

上からセシル、ティナ、ウォル、これで三人。
そういえばゴルベーザも以前なんとも言いがたい不思議な味の料理を出してくれたことを思い出し。
ティナの実力の程は知らないが、向上心がある分こちらのふんぞり返った奴らよりずっとマシで、また可愛らしくもあり。
そして、この堅物勇者が作れないことに安堵しつつ(こいつまで料理上手だったら、もうそれだけでこちらの負けな気がしていた)。

「…興味ないな」
「でも前にクラウドとティーダが当番だった時も普通に美味かったぞ?」

な、とフリオニールがティーダに振るも、当のティーダは相変わらずそっぽを向いたままで黙々と食事を口に運んでいた。
ティーダの料理の腕は、ジェクト自身が一番分かっている。クラウドもティーダと同程度だとすれば、一般的な家庭料理程度は作れるのだろう、とジェクトは踏んだ。

「……マジかよ」

まさかの十分の七(もしもセシルを含めるならば八)、その内五人が素晴らしい料理スキル持ちとは。
少女の向上心は先述の通りだし、残る勇者はセンスは別としても必要さえあれば生真面目に勉強しそうだ(対の猛者もその部類である可能性はあるが、自分が教えるのだけは遠慮したい)。
何、この差、一体秩序勢は混沌勢に比べてどれだけ充実した食事をしているというのだろうか。そしてこちらのなんと悲惨なことか。
その料理スキルを少しくらいこちらに分けてくれたってバチは当たらないだろうに…そんな恨み節を、八つ当たりとは分かりつつも秩序と混沌の神々に思わずぶつけてしまう。

「…それで、あんたはどうするんだ」
「あ?どうって、何が?」
「一週間」

ああ、と言葉少ななスコールの意図を読み取り、考える。
一週間の役割放棄を宣言したからにはきっちりとやり遂げるつもりではあるが、その間自分の食事はどうするか。
ティーダの様子見がてらキッチン(と食料も少々)を借りにやって来たジェクトであるが、こうしてご同伴にまで預かれたこともあり、食べ終えたらさっさとおいとまする気でもあったのだ。
あのキッチンに戻れば、また口うるさく言われるに決まっているのだから、自陣のキッチンはナシとして。

「まぁ、その辺の獲物でも取っ捕まえるさな」
「でも毎日獲物がいる世界に出られるとは限らないじゃないか」
「へっジェクト様を舐めんじゃねェぜ、ちびっこ」

意地でも探し出す、と続けられた言葉に、ちびっこ言うな!と叫ぶオニオンとそれを宥めるティナ、そしてそっぽを向きっぱなしのティーダを除く七人が、大小様々な溜め息を吐く。
携帯食でも持参している訳でもなく、何も考えていなかったと。そんな結論に至ったからだ。

「…こんなヤツ、ほっときゃいいのに。その辺で野垂れ死んでりゃいいんスよ」
「なんだと?ホントにそうなったら泣くくせによ」
「誰が泣くか!」

ぎゃあぎゃあと言い合いを始めた二人を横目に、他の者は食事を進める。
親子喧嘩は犬も食わない…そんな諺ではないが。そこに本気の憎しみが介在していないならば、第三者が介入するものでもあるまい。
仲良いよね、と笑顔のティナに耳打ちされたスコールが、頷いていいのか迷いはしたが。









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ウォルさんが経験がないのは肉じゃがみたいな料理で、野営で作るような簡易なものなら心得てます まぁそれはガーさんとかセフィロスもなんですが
というかこの設定、ジェクトとティナが逆だったときには混沌勢の料理事情はより悲惨だったと

そして続くかわからない

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