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勇者がちょっとSっぽいウォルスコ。元々小ネタ用に書いてたらノってきてしまったものなので短め。
R18ではないけど少々いやらしめなので注意。





 ふとした折に、裸の足同士が触れる。スコールのその足の冷たさに、勇者は思わず足を引っ込めた。
 ただ偶然触れただけにしては大げさな驚き様に、その原因であるスコールまで肩を跳ねさせてから勇者を見上げた。
「な、なんだよ?(わざとじゃないんだから、そこまで驚かなくてもいいだろ)」
「いや、君の足が冷たくて。君の体温があまり高くないことは知っていたが、そこまで冷たいとは思わなかった」
 体温の低さを知られている理由はあまり考えないようにしながら、スコールは冷たいと言われた己の裸足を見た。
 自分が冷え症だという記憶はない。そして勇者の体温が特別高くはないこともスコールは知っている。つまり裸足でいたために、知らず冷えてしまっただけなのだろう。
 今度は勇者の体温を知っている理由にできるだけ触れないよう気を付けながら、スコールが裸足から面を上げようとしたとき、裸足が勇者の白い手に取られた。
「うわっ」
「やはり冷たいな」
 勇者の手は彼のものとは思えないほど熱く、それほど足が冷え切っていたことを思い知る。硬くて白い手は足の甲を、裏をやわく撫で、スコールの頬に朱を上らせる。
「なにか履くから、じゃなきゃ毛布掛けるから!」
 だから放してくれと頼んでいるのに、勇者は「そうしなさい」と生真面目に頷くだけで、スコールの右足を解放してくれる様子はない。
 イミテーションをも砕く足は立派な武器とも言えるのに、勇者の手つきはまるで壊れ物に触れるようで、どうしようもないむず痒さがスコールの背を駆け上る。羞恥に駆られているというのに、勇者の手を振り払えないのは、足を撫でる手を気持ちいいと感じてしまっているからだ。
 自覚はしても、認められるかどうかは別の話だ。耐えるように敷布を握りしめると、ちらりとスコールの拳に視線を向けた勇者は、手にしたままの足を両手で軽く持ち上げた。
「な、なに……ひゃっ!?」
 甲に吐息が掛かり、薄い唇が触れる。左手は足の裏を持ち、右手はズボンの裾から入り込んで足首より上まで撫で上げる。そのままひっくり返ってしまいそうな体勢に、肘をつくことで耐えながら、スコールは真っ赤な顔で勇者の挙動を呆然と眺めていた。
 ちゅ、ちゅ、と甲に落とされる口付けに翻弄されていれば、足裏と足首の手にくすぐられる。赤い舌で足の指からぺろりと舐められたときには、か細い悲鳴が上がった。
 しばらく好きなように口付け、撫でまわし、舐め上げて、やっと勇者が足から顔を上げれば、スコールはくたりと敷布に身を落としていた。
「大丈夫か?」
「……どの口が、言う……っ」
 首を軽く傾げて問えば、潤んだ双眸が睨み返してくる。震えの収まった腕を掴み、そっと抱き起こしてやると、スコールの小さな口が熱い息を吐き出していた。
「これで温まっただろう」
「っ、このばか、ヘンタイ、天然!」
「やりすぎたことは謝ろう。しかし、はじめは私も触れていただけだったが?」
 殊更微笑んでから赤い耳元で囁くと、肩がびくりと跳ねた。そのまま細い腰を抱き寄せても、スコールに逃げ出そうとする気配はない。
 撫でられた段階で己が得ていた感覚も、それが勇者にばれていることも、いくら睨んでも勇者には効果がないことも、スコールはとうに気付いている。となれば、今更逃げようとしたところで無駄なのだ。宥める目的にしては、勇者の手が不穏な動きをしていることにも気付いてしまえば、尚更のこと。
 髪に口付けられ、腰から脇腹のあたりに触れられながら、先ほどまで弄られていた己の足を見る。てらりと唾液に濡れた箇所がじんと疼くようで、くすぐられた箇所はどこか物寂しい。すると、触れられていなかった片足がやけに冷たく感じた。
 観念したようにスコールは目を閉じると、せめてもの抵抗として勇者の身体を軽く押し返していた手の力を抜いた。
「……なあ」
 軽く身体を離して視線を合わせてきた勇者の目の前で、スコールはもう少しだけ離れてから冷たいままの裸足を勇者の裸足にくっ付けた。勇者が瞬いた理由は、その冷たさにばかりではない。
 スコールの言いたいことなど、首まで赤く染まった顔を見れば分かるだろうに、勇者は素知らぬ顔で触れていた足を離した。
「冷たいな」
「……っ、いじわるだ」
 可愛らしく拗ねた声音に勇者は思わずくすりと笑ってしまってから、望まれた熱を与えるために、冷たい裸足へ手を伸ばした。





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この後はお察し
勇者がSだ……

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