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DFF中心の女性向け・腐注意ブログ
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ずっと前に呟いたやつです 早い話が俺得
18前提で2→(1*8)と5→(1*8)、そして行動に移せないフリオvs行動に移せるバッツ みたいな
CP表記困り過ぎワロス 四角関係というよりはウォルスコをひとくくりにして三角にでもした方がしっくりするかもしれない

あ、あとコメディですよ こんなんシリアスとかにしたらドロドロすぎる…!
まぁウォルスコは理解してないんですけどね!ダブル天然だからd(´Д`)b スコ単体ウォル単体のみならずウォルスコまとめて愛されてればいいよもう!俺得万歳!




本日の探索に向かう組み分けが発表される前のこと。
武器の点検を完了したスコールは、先に準備を終えて兜を脱いだのみであった隣の勇者へと話しかけた。

「今日はどこに行くことになったんだ?」
「クリスタルワールドの先に見慣れない世界を見つけただろう?四人でそちらへ向かうことになった」

ああ、と昨日の報告を思い出して頷く。未知の世界となれば不測の事態に備えて慎重になる必要があるため、四人のグループを探索に向かわせることになっているのだ。

「誰が行くんだ?」
「私と……」
「スコールとおれとフリオだぜー!」

どぐぉ

「バッツ!?」
「リーダーのウォル、身軽なスコール、武器たっぷりフリオ、そしてジョブマスター☆☆☆のおれ!冒険にはうってつけだよな!」
「……」

にこにことスコールに抱きつきながら言うバッツ。
うってつけかどうかはともかく、残りの二組の方ではオニオンとティナはおそらく一緒だろうし、お騒がせ組のジタンとティーダをまとめても、保護者役のクラウドとセシルならうまく抑えられるだろうということで、スコールとてこのグループ分けに異論があるわけではない。
ただ、バッツがずいぶんと乗り気なのが気になるのだ。探索の時まで勇者と一緒にいたい、なんてそんな呆けたことを考えないせいで、気にする余裕があるのかもしれないが。

「バッツとフリオニールの希望だったのだ」
「え?」

まるで大きな犬かなにかのようにスコールに擦り寄るバッツを、咎めたり引きはがしたりすることはせず、勇者は淡々と告げる。どうやら勇者はその二人が同行を希望したことを疑問に思わなかったようだが、スコールは益々訝しんでしまう。
言うならば、何を企んでいるのやら、と不安に思う具合に。それもバッツのみならず、フリオニールも、というではないか。バッツが否定しないあたり間違いではないらしいが。

「バッツ!お前っ、いい加減に、しろっ!」
「…どうしたのだ、それは」

珍しい勇者の戸惑ったような声を聞きながら、スコールが首を捻って声の方を向けば、こちらへ向かってくる武器の山があった。…正しくは、大量の武器を抱えたフリオニール、だったが。
普段から多くの武器を扱い、そして装備している彼であるが、これほどの武器に囲まれているのは初めて見た。見たところ常の二倍といったところか、もはや尋常でないというか、いくらなんでもそこまで要らないだろうと言いたくなるが、フリオニールの言葉やおかしげに笑うバッツの表情からして、バッツの仕業なのだろうとスコールは察した。

「おーお疲れさん。ありがとな!」
「なにが“ありがとな”だ!」

失くしたらどうするんだ、とぶつぶつ言いながらがしゃがしゃと武器を下ろしていくフリオニール。半分ほど下ろしたところで、二倍になっていたのは量ではなく武器そのものだったことに気付いた。おそらく、バッツのものまねで体現させた武器を、適当な理由をつけてフリオニールに運ばせてきたのだろう。

「それと!」

武器を普段の量に戻して一息吐く間もなく、フリオニールはバッツをスコールの背から引きはがした。その勢いたるや、スコールまでひっくり返りそうになるほど。勇者がすぐに腕を掴んだおかげで転倒は避けられたが、そのまま引き寄せられたことでスコールは思わずわっと声を上げた。

「大丈夫か」
「…フリオニールに言ってやるべきじゃないのか、それ」
「彼は…問題ないだろう」

ちらと勇者が視線を向ける先には、バッツの胸倉を掴んで睨みつけるフリオニールの姿。確かに、大量の武器を抱えさせられて参ったような様子は微塵もない。

「なに怒ってんだよ、いい訓練になっただろー?」
「そういう問題じゃ…!じゃなくて、お前はくっつきすぎだ!」
「えーだってウォルも引きはがさなかったぜ?」
「うっ…で、でもお前の場合調子に乗るだろ!」
「あ、ばれた?」

ぺろ、と舌を出しておどけたようなバッツに、フリオニールの憤りが増す。バッツとてこの二人の関係は知っているくせに、何かとちょっかいを出すのが気に入らないのだ。どこかでやり過ぎてしまいかねない、という予感がフリオニールにはある。
二人に対する独占欲があるだけに、また余計に不安になってしまうのだ。今回のグループ分けで同行を願い出たのも、バッツが妙に乗り気だったのが気になったからこそ。
胸倉を掴まれてもなお、けらけらと笑っていたバッツだったが、ふと笑顔のままでフリオニールの耳元に口を近付けると何事かを囁いた。

―――いつまで見守ってる“つもり”なんだ?

「なっ…」
「っと、んじゃ二人とも今日はよろしくな!」

ぴし、と固まったフリオニールの手から逃れたバッツが、傍観していた勇者とスコールへと笑顔を向ける。ぱちくりとひとつ瞬いて顔を見合わせたあたり、バッツとフリオニールの間に流れた妙な雰囲気は感じ取っても、言い合いの内容までは理解出来ていないようだ。
そんな様子を見て、『天然と鈍感のコンビとかホント可愛いよなー』と思いながらも口にはせず。ついつい笑顔を数割増しにしながら、バッツは勇者とスコールの背後に周り、その腰に腕を回しては先へ進むよう促した。ちょうど皆の準備が整う頃合いなのだ。

「おーい置いてくぞー」
「…って、ちょっ待て!おいっ!」

さりげなく何やってやがるコルァ!!とでも言わんばかりにフリオニールが三人を追いかけていったあとに残された、ものまねされた武器たちは跡形なく消え去り、バッツの意思が届く空間へと帰っていった。









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ちゃんと全CP入っただろうか…
ちなみにフリオニールのやらされた武器運びはまったくの不要です
バッツの意思が届く空間=意識すれば呼び出せる程度の距離の異次元空間 的な

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