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ウォルスコ前提でウォルさん独白 非常に短い
ついでにちょっと後味良くないです
ついでにちょっと後味良くないです
この世界は、どこから取り出してきたのか、多くのひずみが存在するつぎはぎに出来上がっていた。
記憶のない自分には、どの世界の欠片かなど検討もつかない。ただ、聖域を除いたどの欠片でも、戦乱の地であることだけは間違いなかった。
家屋の焼けるにおいがするわけでもない、村人が血を流して倒れ伏しているわけでもない。無機質な殺意は、他に向けられることもなく、こちらの戦士のみに正しく注がれる。イミテーションはどこにでも現れる、いつでも襲い掛かってくる、数は窺い知れない。それらを掻い潜った先には、混沌のものたち。
終わりは見えない、けれど終わりを信じて進んでいる。
終わりとはすなわち、仲間たちとの、彼との別れでもあるのだけれど。
――考えたことがある。
彼が戦士でなければ、元の世界で穏やかに暮らしていたのだろうかと。
混沌を打倒し秩序をもたらさなければ、別れることなくいられるのだろうかと。
自分よりも細くて幼くてずっと繊細な少年のいのちには、この世界は争乱すぎると思った。それでも彼は、間違いなく戦士だった。守ってやるにも戦う彼は強くて美しかったし、剣を携えて背を預け合うのは確かな喜びだった。それは、自分が戦士であるからこそ。
少年が真に安らげる場所は、ここではなく元の世界だろう。それでも本当は、その場所が自分だけであって欲しいと、心の深淵で願わずにはいられなかった。腕の中に閉じ込めておきたい、触れていたい、帰したくない、愛したい。しかし、混沌を屠らねば闘争は終わらない、安寧は決して訪れない。最後まで生き延びられるはずがなかったのだ。それも、戦士であるからこそ。
想いに現実はひたすら矛盾を突き付ける。
彼が戦士でなければ、別れの強いられる世界でなければ、彼とは出会えなかったのだ。
そう思い至れば、癒されたけれど。その結論はどこまでも自分本位で、それどころかわずかな哀しみと諦観すら抱いてしまっていることには、気付けなかった。
(抗えぬ矛盾は、光の心に黒い点を落とす)
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病みフラグとかそういうのではなく
ちょっとネガティブなのもたまにはいいかなと
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