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DFF中心の女性向け・腐注意ブログ
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ウォルスコ前提のスコール総受けです つまりウォル以外(2/5/7/9/10)は横恋慕ですのでご注意
そういえばこういうのは書いたことなかったなぁと思い…たまにはいいよね むしろこれくらいちゃんとウォルスコさせるべきなんだろう、本当は(…









天気は良好、気温はほどほどに風も緩い、相変わらずの次元城にて。

「スコオオオル! 今日こそはお前のハートを盗m」
「させるか」

右方から跳んできた、否、飛んできたジタンが、唐突の水流によって軽々と吹っ飛ばされる。小さいだけあって軽いものだから、仕方ない。それより、加減のないフラッドのせいでジャケットが少し濡れてしまった。あとで乾かそう。
べしょっと地面に落ちたジタンを見送ってから左方を見てみれば、フラッドの体勢から立ち上がったバッツの笑顔があった。なんとも爽やかな笑みだが、さっきの低い声、本当にあんたか?

「それよりスコール、おれとチョコボに乗ってらんでぶーしy」
「星よ、降り注げ」

声と同時に落ちてきた星、というより隕石だろうか。とりあえずいつもより少し大きめの星によって、星の子バッツは潰されたとさ。めでたしめでたし。で終われば、どれほど良かったか。
容赦のないメテオレインを放ったクラウドは、辺りを確認してからこちらへ歩み寄ってくる。というか、メテオレインのせいで左のふかふかが少し焦げた。どうしてくれるんだ。

「スコール、俺と手合わせしよう。そして疲れた体を泉で癒そう。そしてもっと疲れたあんたを部屋に連れ込んd」
「あんたの妄想全部喋ってるんじゃねーっス!!」

いきなり出てきたティーダによるブリッツボールが一閃、顔に受けたクラウドは先程のバッツの上に重なった。顔に跡が残りそうだ、俺には関係ないが。ああでも、頬をかすった摩擦熱のせいで、左頬が少し痛い。
それにしてもティーダ、どうしてデジョントラップの中に潜っていられたんだ。まさか水中と同じ要領なのか、意味不明だ。

「スコール、大丈夫k」
「はいそこ! さりげなく近付かない!」
「そっちだってそのつもりじゃないかっ!」
「げっ」

にこやかにやってきたフリオニールをまたもやブリッツボールが一閃、倒れるかと思いきや、シーズナイフがティーダを絡め取ったせいで二人して地面に転がった。仲良いな、相変わらず。シーズナイフの電撃?のせいで少々足が痺れたが、二頭の犬っぽいのがじゃれ合ってるのを見るのは結構微笑ましい。
何言ってるんだ俺。

「バァァッツ! てめーっ!」
「いい加減どけっての! 可愛くない方のチョコボ!」
「俺の顔にボールを…セフィロスにも当てられたことなかったのに!」
「ちょ、これ外せって! 鎧痛いんスよ!」
「いだだだだだっ絡まった! 絡まってるから動くなって!」

なんだこの塊、物凄くうるさい。
どうしてこうも騒がしく出来るのか。それも俺の近辺でばかりとか、不公平だろう。いや、だからといってティナやオニオンの周りでやったら許さないが。どうせなら、カオスの奴らの周りでやればいいのに。
少し離れてみるも、こちらに気付く様子はない。これなら問題なく逃げられそうだ。
濡れたジャケットと焦げたふかふかと怪我した頬と痺れる足は…後でどうにかしよう。とりあえず逃げるのが先だろう。

「スコール?」

背後からかかった訝しげな声に、はっとする。低すぎない凛とした声、安心させてくれる彼の声。
振り返れば、動いた空気に頬が撫でられて、軽く痛みが走る。それでも、彼―――ウォーリア・オブ・ライトが来てくれたことが嬉しくて、そんな小さな痛みなんて気にならなかった。しかし、目ざとく見つけてしまった彼は眉根を寄せ、少々慌てた様子で頬に手を当ててきた。

「これは、どうしたのだ。服は濡れているし、これも焼けている…足も、動かないのか」
「少し、巻き込まれて…でも、どれも大したものじゃない」

だって、あんたがいるだけでどれも気にならない程なのだから。
怪我を撫でてくれる手は優しくて、それだけで治ってしまいそう。ジャケットの水気を払ってくれれば、乾いたも同然。隠そうとしたわけではないが、気付いてくれた足の痺れは、甘い疼きにも似て。ふかふかの焦げは、まぁ、切り取るしかないだろうが。
睨んでいるようにも見える目つきで、未だ騒ぐ塊を見てから、薄氷は戸惑ったようにほんの少しだけ見開かれた。それから、呆れたような溜め息が一つ落ちてきて、髪を揺らす。

「…まったく。彼らも大事には至っていないようだが……少し、制裁が必要だな」

あまり聞き慣れない低い声で言うや否や、彼は赤く光る剣を発現させて塊へ発射。不可解なほどに正確に、剣は塊の一人一人へと向かい、そしてやってくるのは一瞬の静寂。おそらく、あの五人と比べても一番容赦ない攻撃だろう。

「な、なななっ!?」
「げ、り、リーダー…」

復活したジタンが彼を見付け、一同の顔が引きつった。あはは、と空笑いを浮かべる者もいるが、あいにく彼は無表情すぎる無表情で彼らを見ているだけだ。
そして落ちる沈黙。それにしてもこの構図、先生に怒られる生徒にしか見えない。

「……私の言いたいことは、分かっているな?」
「はひ!」
「す、すいません、でしたっ!」

ごめんやらなんやらと俺に頭を下げてくるが、その勢いたるや相当で、それが五人分なものだからこちらの方が気遅れしてしまう。分かったから、と言ってやれば、五人の顔が輝いた一方で彼は再び小さく溜め息を吐いていた。

「つか、レディアントソードってさ、こんなに誘導しないっスよね」
「確かに、手合わせとかでもここまで正確にはこないな…」

不意のティーダの疑問を発端に、なんで? と疑問の視線を向けてくる五人。それは俺も少し気になった、と彼を見上げれば、ちらりと目が合ってから薄氷の視線は再び彼らへと向けられた。

「君たちの攻撃がスコールを避け、君たちへと誘導したのと同じ道理だ」

ああ、と五人は納得しているらしいが、俺はいまいち理解出来ないまま。それは、結局根本的な理由になっていないと思うのは俺だけだろうか。なぜと聞いたところでよく分からなそうなので、問い重ねることはしないが。
何より、「ただ、」と続いた彼の言葉と、肩を抱き寄せられたことで何も言う間もなくて。

「私なら、“決して”当てはしないが」

間近の吐息に気を取られたと同時に、彼の舌が頬の傷を舐め上げた。

「なっ……あ?」

これまた文句を言う間もなく、今度は抱き上げられていっそ放心するところだった。足の痺れなんてとうに無くなっているというのに、それには気付かないのか、彼はさっさと歩き出そうとする。ちょっと待て、キャンプまでこれで戻るつもりなのか。いや、こいつならやりかねない。
暴れようにも俺を抱き上げる腕はびくともせず、それどころか取り残された五人を涼しい顔で振り返るばかり。

「君たちもほどほどにするように」
「…いや、それより、おいっ! 下ろせって!」
「嫌だ」
「い、嫌だって…あんたな…」

不意の子供じみた拒否に驚かされて、つい脱力してしまう。その上、悪戯が成功した子供のような色を眼に浮かべて、小さく微笑む表情まで見せられては、抵抗する気も失せてしまった。
まぁ、いいか。そんな投げやりのような、それでも笑ってしまいたいような気持ちで、ひどく安心する彼の腕の中、俺は完全に力を抜いた。

ちなみに五人は、俺たちがキャンプに戻って数十分経ったところでようやく戻ってきた。彼ら曰く、その数十分の間の記憶は無いらしい。
……なぜ?









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放心してましたとさ
だいぶ書き殴りですが…いつものことです

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