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21で28で18なお話その4 暴風の次は大雨で
とはいえやっぱり21・28要素は少ない…18は相変わらずばかぽーだけど









ぽつっ

「…ん?」
「雨?」

ぽつ、ぽつ…ぽつぽつ、ぽつぽつぽつぽぽぽぽぽ

「う、うわっ」

鼻先に落ちた雫に気を取られた途端、一挙に降り出した雨に驚く。慌てて辺りを見回すが、今いる世界はどことも知らぬ広い荒野。雨宿り出来そうな場所などなく、そして別の世界に出られるような場所もなかった。
そうこうしている内に雨はどんどん強まっていき、ほとんど無意識にマントで傘を作っていた。
このままではずぶ濡れだ、と眉を顰めたところで、後ろからスコールの慌てたような声が聞こえてくる。

「…ちょ、ウォル!」

何かと思って振り返れば、妙にひっついた二人。の内の片方、ウォルがスコールの上でマントを広げているではないか。傘代わりなのか、俺がそうしたように、とどこか遠い意識で思う。

「何だよこれ!」

これ、とはその体勢のことだろうか。怒ったように頬に朱を昇らせている割に、未だウォルが広げるマントの下から抜け出さないスコール。

「君にはマントがない」
「コレがあるから平気だ、子供扱いするな!」

そう言いながらばさばさとジャケットを強調する。なんというかムキになっているスコールには悪いが、その仕草は子供っぽくて正直可愛い。
ふむ、とウォルは少し逡巡するように首を傾げて、そうか、と頷いた。

「では言い方を変えよう。私がそうしたいだけだ」
「…っ!」

更に赤くなって言葉に詰まるスコール、いつの間にかマントの傘から頭が飛び出てる俺。だばだばと顔を雨が滑っていくのが、まったく気にならない。
それからしばらく雨音だけになって、そして動き出したスコールがウォルの手からマントを奪い取った。そのマントをさっきまでの俺のように雨避けにしながら、ずんずんと足を進めて俺よりも前に出る。と思えば、むすりとしたしかめっ面が振り返って。

「…フリオニール!」
「っあ、ああ」

はっと我に返って、無意識に返事してから、さっさと歩いていってしまうスコールを慌てて追いかける。少し歩いてからウォルが気になって振り返れば、少し遅れてついてくるウォルは、面白げに微笑みながらスコールの背中を眺めていて。
その柔らかさに思わず見惚れたことで、いつの間にかウォルに追い抜かれてしまったのだった。









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時間切れ!…とはいえこれはこれでいいんですが
ウォルは兜があるからダイジョーブ、だとか


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