忍者ブログ
DFF中心の女性向け・腐注意ブログ
<<   2024/11   1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30     >>
[110]  [109]  [108]  [107]  [106]  [105]  [104]  [103]  [102]  [101]  [100
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

なんか5←8←9っぽく見えるけど5(←)8要素はないです
バッツさんに嫉妬なジタンさん


FF2クリアした!ブラッドソード使ったらほんとに残念なことになって噴いた あれもしかして割合ダメとかなのか?

ウボァーきた!これでかつる!
というかまた負けるとはーのところ、“おまえたち”じゃなくて“おまえ”なんですね フリオと一騎打ちしたわけでもないのに
皇フリとしては萌えだけど!あ、フリオ攻め寄りとか言ってるけど皇フリは十分アリだと思ってまsry

ポイントチャージしてFF7買うぞー







その道筋があまりにまっすぐであるのが、いっそ悔しいのだ。

「バッツ、無事かなぁ」
「さあな」

あいつは殺しても死ななそうだがな、というスコールに思わず噴き出す。同時に、いつの間にか彼にとってのバッツが、そんな軽口を吐けるような存在になっていたことに驚く。
驚いたといっても、分かってはいたのだ。出来ることなら認めずにいたかった、ただそれだけで。
アルティミシア城に乗り込んで、ガーランドとアルティミシアを退け、スコールはクリスタルを手に入れた。そして、スコールが預かっていたお守りはバッツへの道筋を示した。―――スコールのクリスタルと共に。
お守りとクリスタルが放つ光は、世界が変わっても途切れることなく続いていて、満月が見下ろす渓谷を通っても、光は背の高い岩に遮られない。だから、自分たちはバッツ探しの道のりを迷うことはなかった。それは非常に頼もしく、そして自分にとっては歯痒くもある。

「まぁなんだかんだで飄々としてそうだけど」
「…そうだな」
「やっぱ心配?」

そう問いかければ、彼は少々目を丸くして見下ろしてきた。冷徹にすら見える表情がいつもより幼く、年相応に見えたことにこちらが戸惑ってしまいそうになる。思えば、彼だって自分の一つ上でしかないのだった。自分や同い年であるティーダ、そして下手すれば年上であるバッツよりも大人びて見えるせいで、つい忘れがちであるが。

「…当然、なんだろう?俺を仲間だと言ったのは、あんたたちだ」
「はは、そうだったな!」

離れていても繋がっているのだと、証明したのはスコール自身なのに、まるで自分たちのせいのような物言いがくすぐったくて、寂しい。自分たちは仲間だと言ったところで、認めるのもスコール自身であって、そのきっかけはきっとバッツのお守りだったと思うのだ。まだ彼が壁を作っていた時、バッツは何でもないかのように壁を乗り越え、彼との繋がりを作ってしまっていた。
気付いた時には、もう遅くて。
遅れた結果がこの光なのだと思うと、せっかくの笑顔も淀んでしまいそうで、恐ろしかった。持ち前の演技力に、感謝の念すら浮かぶ。

「んじゃ、見付けたらもう心配かけるなって怒ってやらなきゃな」
「ああ」

怒ってもらえるあいつが羨ましいよ、とは言えずに心内へしまい込む。
思い返せばあの時、アルティミシアとガーランドに囲まれて尚、凛と立っていたスコールに見惚れていたのだ。本当はもっと早く登場するはずだったのに、自分たちのために二人を相手にすることも厭わないと、はっきり言った彼が綺麗で。すぐに次のタイミングで飛び出すことが出来た自分を、褒めてやりたいほどだった。
誰とも繋がらなければさびしくない、そんな弱さを内包しながら、それを認めた彼は強くて、美しかったのだ。何より、自分たちを認めてくれたのがひどく嬉しかった。だから、傍にいてその弱さを盗み奪ってしまいたい、それが仲間の、自分の特権なのだと舞い上がって。それより先に吹いたのは、一陣の風だった。

「…ジタン?」

唐突に呼ばれた名前に我に返れば、怪訝な顔をしたスコールに覗きこまれていた。思考に沈むだなんて、演技者として失格だ。
取り繕うように首を傾げて、何と問いかければ、スコールはやや逡巡しながらも口を開いた。

「なんか…変な顔してたぞ」
「え?オレが?」
「あんた以外に誰がいるんだ」

スコールは眉間に皺を寄せると、足を止めた。それに倣って立ち止まると、彼の持つクリスタルとお守りから放たれる光がやや弱まった。
その光を放つのは、お守りだけでよかったはずなのに。そんな暗い考えを打ち消すように、努めて明るい表情で振り返るも、スコールは訝しさを消さない。

「どうしたんだよ、進もうぜ?」
「……」
「さっさと行かないと、バッツが待ちくたびれちゃうぜ」
「…ジタン」

再び歩き出そうとして、呼ぶ声に振り返れば、スコールはまっすぐこちらを見つめていた。まるでこの光みたいだな、と思ったところで、彼がふと目を細めたのに、どきりとする。

「あんたも、あんまり心配かけさせないでくれ」

え、と瞠目する隣を、スコールがさっさとすり抜けていく。どういう意味なのかを考えるより先に慌てて追いかけて、垣間見た表情に怪訝さはなく、あったのはいつもの無表情だった。
彼の持つ光は、変わらずコンパスのようにまっすぐにひとつの道を示している。その先はバッツがいると知っている、しかし、もし、可能性が残っていたとしたら。

「ま、待てよスコール!」

誰かを助けるのに理由は無い、とは座右の銘であるが。あんたを助けるのには理由がある、と言えてしまえたなら、その無表情を崩すことは出来ただろうか。
その光を盗んで、自分だけのものにしてしまいたいと、思っているのだと。それが理由だと言ったなら、彼のクリスタルは自分へと導いてくれるだろうか。
自由の風が近く、吹いていても。









----------

5+8とか5+9に比べて8+9がなんか薄いなと思ってしまう 本編の話
というか5+8がすごいんだけど



拍手

この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
->about blog
・個人が運営するDFF/DdFF中心非公式ファンブログ
・■e社等公式とは一切関係ありません
・学内PC等の公共PCからのアクセスはご遠慮ください
・女性向け/腐向け/BL等といった単語が理解できない/苦手な方はバックプリーズ
・キャラ崩壊や捏造が多分に含まれています
動作確認↓
IE9.0>IS21S>Firefox16.0.2

・基本的にリクエスト/キリ番は受け付けていません
・サイト内の作品に対し、無断転載などはNG
・リクエストものに関してはリクエスト主様のみ転載可
・何かあれば拍手コメントか記事コメントへどうぞ(メールは設置していません)
・返信不要の際は明記ください
・誹謗中傷はご遠慮ください


アバウトリンク/bkm/サーチ

ツイッター
※別ジャンルの呟きが中心です
忍者ブログ [PR]