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DFF中心の女性向け・腐注意ブログ
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とりあえずアクス・帽・太刀げとーしました あとはランスとロッドか…


ほのぼの…というか?親子というか…ラグナに怒られそうだ
耐えたのに漏れるくしゃみって可愛いのになるか変なのになるかの二択だと思います









探索組が帰り、秩序の戦士が全員集まったベースに設営されたテントの内のひとつ。その中には、先に戻っていたスコールと、幕を上げて入ってきたばかりの勇者がいる。

へくしっ

出来るだけ耐えたつもりが、抑え切れなくてほんの少しだけ漏れてしまったくしゃみ。
唐突に聞こえてきた音に、勇者が瞬きながら見遣った先では、くしゃみの主であるスコールがどこかばつの悪そうな顔をしていた。

「寒いのか?」
「別に……ふ、」

くしっ

いつもの口癖に込めた“別に、そんなことない”という否定は、再び漏れてしまったくしゃみで丸ごと否定されてしまった。
これでは、もう誤魔化しようもあるまい。風邪なのかと問おうとする勇者に先手を打って、スコールは思い当たる寒気のいきさつを話すことにした。

「昨日、水の中に落ちたんだ。たぶんそのせいだ」

合流する前、バッツとジタンとのいつもの組み合わせで行動していた時、イミテーションとの戦闘があった。その場所がたまたま水辺の近くで、イミテーションの攻撃に吹き飛ばされた時に、その中へ落とされてしまったのだ、と。
それを少々苦い表情で聞いていた勇者だが、自分の服が濡れた以外には三人とも無傷だった、とスコールが付け加えたことで、そうかと頷きながら少しだけ安堵したようだった。それでも、勇者の表情から完全に苦味が消えたわけではなく。

「それで、風邪をひいてしまったのだな」
「風邪という程じゃ…」

そこまで言って、もう一度くしゃみ。
火が使える以上は服を乾かすのも難しくはなかったので、問題があるとしたら、ずぶ濡れになってしまったスコール自身の方だ。それを心配されていることはよく分かっているので、自分の責任じゃない、と思っているスコールも、勇者の表情に口籠ってしまう。
どうも自分に対しては過保護になるらしい、そんな勇者に少しだけ呆れつつも、それを嬉しいと思っているとはいえ、やはり心配させてしまうというのは、なんだか心苦しいものがある。

「ほんとに、少し寒気がするだけだ。一晩寝れば治る」
「…それならいいのだが」

弁解にも似た、それでも自身の認識では嘘ではないスコールの報告に、勇者は苦味を苦笑に変えて、やっと頬を緩ませたところで、外套を外し始めた。不思議そうに眺めるスコールの前で、薄黄色のマントは鎧から離れ、宙を泳いで、そして着いたのはスコールの肩。

「だから、大丈夫だと…」
「なら、私が着替え終わるまで預かってくれないだろうか」
「…預かるだけだからな」

代案をしぶしぶ受け入れた風でありながら、スコールは肩のマントを下ろすことなく、体に巻きつけるように引き寄せた。それを勇者が見なかったふりをするのは、スコールを拗ねさせないためであり、そしてつい深まってしまった笑みを見られないためだった。
かしゃかしゃと音を立てて鎧が外されていく様を、スコールはどこかぼんやりとした心地で眺める。そうなってしまうのは、マントの温かさのせいなのかもしれない。毛布でもなんでもない、ただの布のはずなのに。
パーツを外し終えて、普段の重装備とは正反対の簡素な格好になった勇者が、スコールの隣に座り込んだ。

「…着替えたなら、返す」

ん、とスコールが差し出すのに応えて、勇者もマントに手を伸ばした…かのように見えた。その手はなぜかマントをすり抜け、スコールの腰へと回されて。
腰を掴んだ手に力が込められたと同時に襲ってきた浮遊感に戸惑う間もなく、気付けばスコールは勇者の膝の上にいた。

「う、ウォル…?」
「そんな布よりは、こちらの方が温かいだろう」
「……」

確かに正論ではあるが、なんとも恥ずかしい正論である。文句付けようにも、薄い服越しの体温に絆されでもしたのか。すっかり覚えてしまっている温度と、いつまで経っても慣れない羞恥に頬を染めつつ、それでも抱き締められるというよりは包まれているような感覚に、結局なにも言えないままだったスコールは、無意識に小さく息を吐いた。
腕の中の獅子が力を抜いたのを見計らい、勇者は落ちていた外套を拾うと、改めて細い肩にかけてやった。今度は口先の抵抗もなく、マント越しの背中を軽く叩いても、スコールは何も言わない。

「…明日には、治るから…」

ぽつりと零した言葉を終えると、勇者の腕に触れていた細い指先が、ほんの少しマントを手繰った。
表情から苦味を消した勇者が、しばらくしてからスコールを下ろし横たわらせても、スコールが目を覚ますことはなく。体を震わせることも、くしゃみをしてしまうこともなくなっていた。








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風邪ぎみ、な微妙な感じ
くしゃみが可愛い的なこと言わせようかとも思ったけど、なんか色々とぶち壊しそうだったので止めました


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