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DFF中心の女性向け・腐注意ブログ
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地味にウォルさんの扱いがひどいSSS 結構ブレブレしてる
最近文が思うように書けないので殴り書き感がひどい

あ、悪戯とかいうと言葉面は微妙にぇろいけど内容はそんなこたぁまったくないですよ?

なんだかひたすらウォルスコに飢えてます とにかく見たい読みたい
そういや自分はウォルさんの「君(スコール)は、○○だな」という断定口調が萌えみたいですよ ピンポイントすぎるわ









ぽんぽん

「なん…」

ぷにっ

「…は?」
「ひっかかったひっかかった!」

昼食を終えて日が弱まりだした頃の自由時間、装備品の確認を行っている最中に肩を叩かれ、何かと振り返れば頬に指。意味が分からず目を白黒させる前では、ティーダがしてやったり顔で笑っていた。
その言葉と、眩しく映える子供さながらの楽しそうな笑顔で、悪戯をされたのだと悟る。

「油断大敵っスよ、スコール!」
「ティーダ!」

こんな下らない悪戯に、と思えば沸々と怒りが湧いて出る。易々と引っかかった自分に、勿論仕掛けてきたティーダにも。
仕返しに一発殴ってやろうと思いきや、完全に予測されていたようであっさり避けられ、余計に腹が立つ。
そのまま逃げていってしまったのを追いかける気にはなれず、溜め息を吐いて手元の装備品に目を落とした。ここで不機嫌になりすぎてもティーダの思うつぼだろう。





「…どいつも、こいつも…」

ぼそ、と呟いた声が思った以上に低くなったとして、誰にも責められまい。
ティーダの悪戯に引っかかってからというもの、人を変えて二回も同じ手を食らってしまったのだ。

一人目はバッツ。左肩が叩かれたから右側から振り向いたというのに、指先は両側に設置されていたのだ。そんなもの、振り向いた時点でこちらの負けじゃないか。そんな理不尽さにガンブレードを発現させるも、これまたさっさと逃げられてしまって鬱憤を溜めるだけだった。
二人目は、なんとティナだった。ジタンや、またはティーダやバッツが再び仕掛けてきた可能性もあったのだが、一応、念のために、振り向いたのだ。仏の顔もなんとやらでこれっきり、そんな心意気も、振り返った先がわくわくしたような表情の少女では、戸惑いにへし折られても仕方ない。
まさかあんたが、と思い聞いてみればティーダたちに教えられてつい試してみてしまったのだと、申し訳なさそうながらも楽し気な顔で言われてしまった。ティナに怒りを向ける訳にもいかず、というよりむしろ毒気を抜かれてしまって、結局溜めた怒りは自分が悪戯に引っかかったことを言いふらしているらしいティーダへのみ向かった。

絶対殴る、否、蹴る。勿論踵で。
ティナが去った後、装備品ついでに靴の踵の確認まで終え、そう決心して立ち上がったところで、ふと人の気配を背後に感じた。
今度は誰だ、高い可能性としてはティーダ、バッツ、ジタンあたりか。フリオニール、セシル、クラウドは少し考えにくい。まず肩に手が届かないオニオンと、そして残る一人は、もっと考えにくい。
そう背後の気配を探ろうにも、いかんせん怒りで乱れた心ではなかなか捉えられない。というか、もう誰であっても踵落としは決めてしまうつもりだった。ティナが二度目を仕掛けるとは到底思えないし、もしセシルだったら……どうしようか。
そんなぐるぐるした思考のまま、右肩が叩かれても上手く反応出来ない。

大体、どうして呼びかけるなりしないのか。わざわざ肩を叩いて、その上誰なのか悟られないようにしている時点で、今後ろにいる奴はクロということじゃないか。
そう思うと、途端に何もかもが面倒臭くなってきて、この際相手が諦めるまで無視してやることに決めた。すべてシャットアウトしてやるつもりで目も閉じる。

ぽんぽん、ぽんぽん

一定のリズムを刻むように叩かれて、ひたすら叩かれて、いい加減右肩が痛くなってきた。痛いというほどではないが、うざったいというか。いくらなんでも、諦めが悪くないだろうか。そう思えば、逆にティーダたちの線は薄いかもしれない。
こんなある意味真面目なのは、もしかしたらフリオニールあたりだろうか。

(……ん?“真面目”?)

はた、と引っかかった単語に瞬く。
こんな下らない悪戯にも真面目そうなやつ。むしろ真面目でしかない、やつ。最初から可能性を排除していたせいで、思い付かなかったやつ。
気付けば肩を叩いていた手は止まっていて、まさかと思いつつ振り返ろうとした、その時。

「君は、悪い子だな」
「な…っ」

聞き慣れた声と共に、今度は左腕が掴まれたと思うと、体が引き寄せられそのまま抱きすくめられた。包まれてしまうほどの体躯、腰に回った腕、頬を滑る水の色。
まさかもまさかだった。

「あんた…!」

あんたがティーダたちと同じ悪戯をするだなんて思い付くはずがない、これこそ理不尽じゃないか。それに悪戯を仕掛けたのはそっちなのに、どうしてこちらが悪く言われるんだ。
そう文句付けたいのに、背後から抱き締められるその強さが思った以上であることと、そして右の首筋に寄せられた唇に、言葉が引っ込んでしまう。驚いて肩を跳ねさせるにも、前から回される形で右肩が掴まれているために動けない。当然、踵落としも出来るはずがない。
出来ることといえば、休息中だからいつもの装備を外しているのか、と関係のない事に思考を飛ばすことくらい。

「ちょ、くすぐった…止めっ…ひっ!」

わずかなシャツの隙間から入り込んだ手に腰を撫でられ、更に首筋に舌を這わせられて、思わず上げてしまった声を飲み込むように口を手で塞げば、苦笑のような笑い声が聞こえてきた。その吐息にまたくすぐられて、体を震わせてしまう。

「すまない、やりすぎた」

もう一度制止を口にしようとしたところで、詫びの言葉を掛けられたと思うと両手は途端に大人しくなった。腕の力が弱まったのを見計らい、上体を捻って振り向けば、三度目の悪戯を仕掛けてきたティナに少し似た、勇者の笑みがある。申し訳なさそうで、その実楽しかったと言っているそれ。
息が切れてしまっているのを認めたくなくて、言葉にはせず思い切り睨みつけることで抗議すれば、強く掴まれていた右肩を今度は宥めるように撫でられた。

「あまりにこちらを見てくれないものだから、つい意地悪をしてしまった」

許してくれ、と今度は眦に落ちてきた唇に、僅かに溜まった潤みを掬われる。
かなり腹を立てていたはずなのに、それだけで許してしまえそうになるのだから、もう。完全に絆されている自分を自覚しながら、呆れたように溜め息を吐いた。
ある意味甘やかしになるのだろうか、これは。この堅物勇者を“甘やかす”ということ自体が不思議なようで、今や自然なことになってしまっている気がするのは、敢えて考えないでおくことにする。

「…そう思うなら最初からやるな。大体俺はもう三回もやられたんだ、無視だってしたくなる」
「三回か。ティーダが仕掛けたことは、聞いていたが」

こいつにまで言いふらしやがったな、あの野郎。次見かけたら問答無用で踵落としを決めることを、改めて決心する。
とにかく、と勇者に向き直って胸を押せば、名残惜しげながらも放された。少し前にもう一つ決心したことがあるのだ。
間合いを取れば、いつもは見せないだろう笑顔が自然と浮かぶ。

「一回で許すから。歯ぁ食い縛れ」

一回?と首を傾げた勇者に構わず、その頭に踵落としを決めた。








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色々酷いけど反省はしていない
最初は「お仕置き」と言わせて押し倒すくらいはさせようと思ってた けどSっぽくなりそうだったので思いとどまりました


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