DFF中心の女性向け・腐注意ブログ
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課題やる気しないー
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じゃあウォルスコ絵描こうぜ!
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あ こんな感じのSSS思い付いた←いまここ
過去の石の家の世界に迷い込んでトラウマが、なスコール を見つけたウォルさん
マントにくるまり萌え!を叫びたい
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じゃあウォルスコ絵描こうぜ!
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あ こんな感じのSSS思い付いた←いまここ
過去の石の家の世界に迷い込んでトラウマが、なスコール を見つけたウォルさん
マントにくるまり萌え!を叫びたい
しと、しと、しと
見上げても、見下げても、左、右、そこかしこが雨色の世界。
青い灰色が降り落ちて、容赦なく頬を打ってくる。
ここは、どこだ。
見慣れたようで記憶にない場所の、その懐かしさが却って気持ち悪い。その気持ち悪さは、きっとこの降り続ける雨のせいもあるとは分かるのだけど、それがなぜかは分からない。
早く離れてしまいたいが、どうしたことか、足がまったく動かない。呆然としたように竦んだように座り込んで、濡れていくばかりの体に気持ち悪さが増していく。
濡れた石畳、その窪みに溜まった雨に映り込む自分の顔は、幼い子供のように見えた。また、気持ち悪い。
なぜだろう、苛立ちまで湧いてきて、それを見つめることが出来なくなった。
そういえば、この世界には自分しかいないのだろうか。仲間は、みんなは、どこへ。
「だれも、いない…?」
ぽつりと呟いた声は我ながら稚い。
口を開くと気持ち悪さが増していく、それなのに口は勝手に言葉を吐こうとする。
「…また…?」
また、何だというのか。吐いた言葉の意味が分からなくて、他人事のように言葉の続きを待つが、それきり口は開かなかった。
その代わりのようにいよいよ気持ち悪さがひどくなってきて、顔を上げていられなくなった。
ぱくぱくと唇が開閉を繰り返しながら、胸の苦しさに呼吸が細くなっていく。
雨が冷たい、どこまでも冷たい、雨色はいつまでも、近いまま。
―――なんで、どうして、ひとり―――
ふと、雨が止んだ。
驚いて顔を上げれば、まず見慣れた鎧が目に入って、雨とは違う水の色の髪が続く。
そして、薄氷色の双眸が、自分を見つめていた。
「…ウォ、ル」
彼、ウォーリア・オブ・ライトは無言で頬に触れてきた。そうしてなにか布のようなもので拭かれて、そこでようやく彼がいつものマントを身に着けておらず、それは雨避けに使われているからであることに気付いた。
更に、自分が泣いていたことにも。
「…きみが、幼く見えるのも珍しいな」
「え…?」
軽く覗き込まれるようにして言われた言葉に、一瞬彼がおどけたのかとも思ったが、その目はあくまで真剣だった。幼子に対するようなものでありながら、それでも苛立ちを覚えないのは、心配の色を滲ませていたからだろうか。
いや、何よりも安心したからだ。誰もいないと思った世界に、彼がいたから。
雨は止んでいない、それでも雲間から射す光のように、来てくれたから。
恐怖のような気持ち悪さが、今は無い。
「雨は止んだ。もう濡れない。怖くない」
ウォーリア・オブ・ライト自身とその言葉に包まれながら、何言ってるんだ、と思う。未だ雨音はするし、マントの中に雨は入り込んでくるし、もともとこわくなんか、なかったんだ。
そう内心で反論しながら、ぽすぽすと背中を叩かれるのに、思わず笑みがこぼれたのが分かった。
だから、一言だけ。
「…うそつき」
一番の嘘吐きは自分だと、分かっている。彼もそれを分かっているだろうから、何も言わない。
雨音は彼の言葉でかき消されるし、濡れてもさっきよりずっと温かい。なにより、彼がいるなら何も怖くなんかないのだから。
雨色が、遠くなった。
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もう濡れないから、怖くない。怖くない、ね。
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