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DFF中心の女性向け・腐注意ブログ
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短いのとごちゃごちゃしてるのは仕様です









自分がクリスタルを手に入れてから、長いのか短いのか分からない日数を経て、彼もクリスタルを手に入れた。秩序の戦士たちが集い、すべてのクリスタルが揃ったことを知った。しかし、女神も混沌も現れる気配はなく、一時の再会と休息に身を委ねることになった。
その夜、皆が寝静まって、眠れなくて抜け出した先で、彼がいて。偶然のような必然のような、曖昧な感覚のまま立ちつくして。そして不意に向けられた、かつて眩しい奴だと揶揄した、その光。
それらすべて一心に籠めて、まっすぐに見据えられて、低すぎない心地の良い声で囁かれてしまったら。

「私は、君を、」

思考を失って、心が空転して。指先から足先まで熱が灯って、唇が震えて。どうして冷静でいられよう、彼がいて自分のいる空間に響く声は、少し、硬くて。一度止まった声を、鎧のない胸元を握りしめた拳で励まして、もう一度吐きだそうと呼吸が繰り返される。
ずっと前に迎えた月の長い夜、自覚した彼への想いは果たして引きもせず燻るばかりで、潰えるはずもなかった。未来を少しも疑わなかった彼は、誓った通りに再会の時に現れた。分かっていた、彼がそう言うならばと信じた、そしてそれは同時に、約束を果たす時が近いことも示した。もう一度言ってもいいかと、彼は言っていた。
惹かれたとは言われた、失いたくないとも言われた。では、次に言われるとしたら?
目の下の赤みを指摘してもいいだろうか、吐息が引きつっているのを笑ってもいいだろうか。自分が何も言えないでいることを、彼のせいだと思ってもいいだろうか。どうしたら、落ちついて視線を合わせることができる?

ほんとうは、まだわからない。
その光を直視できないような自分を、どうして彼は選んだのだろう。選ばれていいのだろうか。それだけの言葉を貰えるだけの価値が、自分にあるのだろうか。自分の心すらよく分からなかったのだから、彼の心はきっと、もっと分からない。
どうして泣いてしまいそうなのか、どうして少し怖いのか。待ちわびているような、いつまでもこのままでいたいような。少しだけ胸が痛い、早く声が聞きたい、なにか言って、安心させて。

僅かに上げた視線に、重なった薄氷が秘めた光は、覚悟したよりもずっとやわらかい。
ああ、と食い入るように見つめてしまったら、彼が、とても綺麗に微笑ってくれた。

「―――愛している」

できたことは。
すべての想いを込めて、その腕の中へ。










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