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思い付きでFF8世界ウォルスコとちょっとキスティ
ウォルさんが甘いものスキーな話を書きたいなぁと思い
だがしかしやっぱり書きなぐり

・ウォルさんはガーデンの講師
・スコール以外からの呼び名はライト







はた、と見つめられたのは、から、と咥内で鳴った音が意外にも大きかったから。
特別広いわけでもない執務室で、これまたすぐ隣に居たならば聞こえてしまうのも無理はない。
そのすぐ隣にいる者―――ウォルの無言の疑問に、咥内のものをころりと片頬へ寄せて小さく口を開いた。

「セルフィがくれたんだ」

疲れた時に食べるといいで!と以前貰った飴が、残っていた。
とは、普段の癖とは違う理由でみなまで言わず。声がもごもごしてしまうのは御愛嬌。
飴と聞いてウォルの目が僅かに色を変えたのを、見逃さなかった。
こう見えて、彼は甘いものが好きらしい。というよりは、好きになったという方が正しいか。
記憶こそないものの、普段の生活や戦闘は問題なかったことから、食事においての違和感もせいぜいみんなの出身世界の違いからくる程度のものでしかなかった。しかし、果物とは違ったお菓子のような甘味はあまり、否ほぼ口にしたことがなかったようで、フリオニールが作ったクッキーを不思議そうに眺めていたほどだったのだ。
戦闘に明け暮れる毎日の中で食事は楽しみのひとつであり、お菓子のような甘味は毎日食べられるものでもなかった。さりとて、結果この厳格なリーダーが密かにそれを気に入っていたことに驚いたのは、そう古い記憶でもない。
で、紆余曲折あって。こうして自分の恋人としてこちらの世界にやってきてしまった彼は、ここのお菓子もしっかり気に入ったらしい。
クッキー、キャンディ、チョコレート、アイス、ケーキ…ガーデンで講師を務めるウォルは、いつの間にかその給与で毎日ではないがお菓子を買ってくるようになっていた。特別甘いものが苦手ということもなく、彼と一緒にいられるならなんでもよかった自分も便乗を始めていたりもするのだが。

書類を進めていた手を止めて、引き出しを開ける。今自分が食べている飴が転がっていたあたりを探すが、目当てのものは見つからない。
どうやら咥内にあるこれが最後だったらしい。
謝る必要もないだろうに、すまない、とつい言外に詫びを込めてウォルを上目に見上げてしまったのは、甘いものを好む彼を少なからず気に入ってたからなのだろう。
微笑んでありがとうと返してくれた彼に、詫びの意図は正しく伝わったらしい。ぽふぽふと頭を撫でられるのを心地よく思いながら、引き出しを閉めた。
ペンを握るのと、飴を舐めるのを再開したのはほぼ同時だった。ウォルが、再びこちらに手を伸ばすのも。

「?…っ!?」

今度は頬を撫でられて、再び見上げた目前には屈んだ彼の顔。
思考が帰ってきたのは咥内を飴以外のものが這い終えてからで。それを理解して抗議を立てようとすれば、咥内に残ったままの飴を吐きだしそうになって慌てて口を閉じる。
知ってか知らずか、むしろ確信犯だろう。甘いな、と囁いてきたウォルの双眸には、楽しげな光が踊っていた。

「この味の飴はどこで売っていたのか、後で彼女に聞いてみよう」
「…!や、止めてくれ!」

再び飴を片頬に納めて叫ぶ。
何でライトが知ってるの~?なんて、聞かれるのが目に見えているのだから。それだけならまだいい、一番怖いのはこの男の返答なのだ。そして何を返しても、根掘り葉掘り聞かれるに違いない。
つい必死になっていた制止に、ウォルは小首を傾げて何故だとでも言いたげな顔をする。ああもう、顔が熱い。

「……俺が聞くから」
「バラムにある白い屋根の店よ」

え、と振り向いたそこでは、ドアにもたれかかったキスティスが微笑を浮かべていた。

「キ、スティ…」
「なんなら地図でも描いてあげましょうか?ふたりで行ってくるといいわ、ふたりで、ね」

さすがFCがあるだけあって綺麗な微笑みだが、言葉に棘を感じるのは気のせいだろうか。普段なら礼でも述べていそうなウォルが黙っている。
いつから見られていたのか、聞くまでもないだろう。キスティスの言葉に素直に喜んでおけばいいのか、それともどこから見られていたかを考えて頭を抱えればいいのか分からない。

「その飴なら私も持ってるから分けてあげる。ライトさんにも」
「…感謝する」
「その方がちゃんと味も確かめられますわ」
「「………」」

前言撤回、とにかく羞恥で死にそう。
片頬に貼り付いた飴だけが、妙に甘かった。









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前半gdgd書いてしまった
そして後半キスティが出張った

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