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DFF中心の女性向け・腐注意ブログ
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ウォルスコがほっぺとかぷにぷにし合ってたら可愛いなという思いつきから
終始いちゃついてるだけです…長さ的にSはふたつ








ぷに

「?」

ぷにぷに

「…おい?」

ぷにぷにぷに

「……一体、な…」

ぷにっ

「っ!?」

隣の光の戦士がじぃと見つめてきてふと向かい合ったと思うと、無言で頬に触れてきた。はじめは片手で、次いで両手で、ぷにぷにと弄られて、最終的には軽く摘ままれたものだから。
まったく意図が掴めず混乱のまま見上げれば、混乱の原因は軽く首を傾げて覗き込んできた。
傾げたいのはこちらの方だというのに、頬にある両手のせいで出来ない。無性に悔しくて、つい上目に睨み上げてしまう。

「前から、思っていたのだが」
「なんだよ」
「君は華奢だが、頬は柔らかいのだな」

は?と間抜けに声を上げる前で、意図を理解させてくれない勇者様は妙に納得したようにひとり頷く。
おい、自己完結するな、何考えてるんだ、口に出せよ。
と自分のことを棚に上げたような文句を脳内だけで口にして、その分睨みをきつくするが、目の前の彼には到底効きやしない。

「…バッツとジタンにも言われた」

そんなだから、目の前の表情を崩してやりたくて、そう言ったのに。返ってきたのは「そうか」と一言のみで、眉を寄せてくれるどころか軽く口角を上げられてしまったものだから、こちらの方が拍子抜けしてしまう。
あんたそれでいいのか、つまりあいつらにも触られたってことなんだぞ。それとも、嫉妬すらしてくれないのか。俺は、その程度なのか?
そうとは言わず、それでも不安が顔に出てしまったらしい。先ほど摘んできたそのまま触れてきていた指に、殊更優しく撫でられて、いつの間にか落ちていた視線を戻せば、宥めるようなそれとかち合って、逸らせなくなる。

「…こうされた時に、彼らからは逃げても私からは逃げないだろう?」
「え…?」

ぱちぱちと瞬く向こうの彼は、詫びを込めながらもどこか得意気な様子を醸し出していた。
こうされた時とは、頬に触れられた時のことだろうか。彼ら、はおそらくバッツとジタンのこと。確かに、以前その二人に摘ままれた際にはどついてヒールクラッシュを決めてやりはしたが、なぜ、今にはそんな気が起きていないのか。
つまり、彼のセリフはそれを指している。余裕であったわけだ、今ですら離れられないこちらのことを、正しく悟られてしまっていたわけだ。

「…別に、逃げてない」
「そうか、それはすまなかった」

咄嗟の嘘も、あっさり見破られる。

「自信家め…」
「誉め言葉として受け取っておこう」
「…勝手にしろ」

敵わないことへの悔しさと安堵、そして見透かされることへの照れ隠しをそんな投げやりな言葉に変えれば、ありがたいとばかりに髪を撫でられる。
どうせ、自分には本気で彼を貶すことなど出来ないのだ。貶そうとしたところで、そんな部分も引っくるめて彼が好きなのだから。
甘えだと分かっている、それでも時に見せてしまう度に、それを後悔する間もなく彼が受け止めてしまうから、また繰り返してしまう。
とはいえ、やられっぱなしも性に合わず、少しは噛み付いてやりたい気持ちも拭えないから。

ぷに

「あんただって、思ったより柔らかいじゃないか」

ぷにぷに、ぷにっ

手を伸ばして、普段は兜と髪に覆われた頬へ、自分がされたように触れる。予想とは少し違った感触に、グローブを外さなかったことを密かに後悔しながら、最後にはしっかり摘まんでやって手を離した。
そこで、彼が薄氷色の目を見開いて固まっているのに気付いた。
珍しい表情にこちらが戸惑っていると、手が肩に掛かった途端引き寄せられて、きつく抱き締められる。
今が野営中で、敵の気配がないからと彼の装備がいつもより簡素でなければ、痛い思いをするところだった。

「…あまり、可愛いことをしてくれるな」

放す気はないが、余計手放せなくなる。

そう耳元で囁かれて、声と言葉に思わず体が跳ねた。
果たして自分の声がどんなものか自覚しているのだろうか、下手すると彼自身の意思によるその言葉を聞き逃してしまいそうな程の、それを。
しかも可愛いとはどういうことだ、そしてさりげなく恥ずかしいことを言うんじゃない。
そんな文句も、触れ合う頬の熱さと、抱き締めてくる腕、跳ね回る心臓のせいで、苦しくて言えやしない。ただ、この息苦しさはけして不快じゃない。噛み付いたつもりが、甘噛みで終わってしまったのは、些か腑に落ちないが。
彼の赤面っぷりを見てみたいという好奇心もあるが、きっとそれ以上に真っ赤だろう自分の顔を見られる羞恥の方が強いため、肩に押し付けることしか出来ない。というか、そんなものを見たら余計に恥ずかしくなる気がする。獅子が好奇心に殺されては、堪らない。

「…意味不明」
「分かるまで言おうか」
「や、止めてくれ」

何回言われても分かる気がしない、ということは、何回でも言われかねないということ。
好奇心だけでなく羞恥でも殺す気なのだろうか。
くす、と珍しい笑い声まで聞かされて、それでも「承知した」の言葉がないのに眉根が寄る。

「悪いが、止められそうもないな」
「なんだよ、それ」
「無理なものはどうしようもない」
「…あんたでも無理なんて言うんだな」

そう呟いたところで、腕が緩んだと思うと抱き上げられた。唐突に浮いた体に、慌てて頭にしがみつくと、少し景色が動いて、下ろされたのは彼の膝の間。
上に乗せられなかったのは、下半身は鎧のままであったからなのは分かっても、移動させられた意図までは分からない。
だから、いきなり何を、と問おうとして。
見上げた先の、目の下の朱と唇が描いた弧に見惚れて、せっかく寄せた眉根まで解いて、また顔を熱くさせてしまう。

「君には、どうもかなわないからな」

何が、と思えば、ぷに、と頬が包まれた。どうにも今日は、なかなか首を傾げさせてもらえない。
ところで、と前置きされたところで、顔を覗き込まれる。

「…彼らは、ここには触れていないだろう?」

ふに

「っ!」

指先が唇に触れてきて、肩が跳ねた。
数度押されて、そっと撫でられ、それだけでも体が震えそうなのを抑えているというのに。
やはり最後には、それでも頬の時よりもずっと軽く摘ままれて、変な熱まで籠ってしまいそうになる。
それはまさか無意識なのか、確信犯でもないと逆に恐ろしい、などと考えてしまって、問われたことをうっかり忘れかけるところだった。
当たり前だ、俺にこんなことするのはあんただけだ、と答えようとして。
顔が自信家らしくこちらの答えを確信しながら、いつの間にか真剣にすら見える真顔に戻っているのを見て、先ほど、甘噛みで終わってしまったことを思い出した。
そうだ、今なら。

「違うと言ったら…どうする?」

挑発的に見上げて、指先が離れた唇で言ってやる。
するとほんの少しだけ、彼が眉を寄せたのが見えた。どうやらリベンジは成功したらしいと分かって、自分の頬が緩むのを自覚する。
と、思えば。

ふにっ

「…嘘は感心しないな」

少し強めに再び唇を摘ままれながらも、彼の言葉に口角が上がるのを止められない。
嘘だと分かっているくせに、頬の時は余裕綽々だったくせに、そんな彼でもさすがに唇は、面白くないらしい。そう思うと、途端にこの堅物勇者が可愛くて仕方がなくなってきて、そして唐突ですらあるその感覚に気色悪さを感じるはずもなく、そのせいでつい口角が上がりっぱなしになる。
そもそもあんたの場合、この唇の感触を知るのは、指じゃないだろう。

だからそれを教えるため、指先が離れてすぐに口付けてやった。









一方、草影から見守り隊のバッツとジタン。

「らぶらぶだな」
「いちゃいちゃだな」
「おれにはスコールが獅子じゃなくて猫に見える」
「奇遇だな、オレもだ」

「ところでさ、ここの見張りってフリオニールもいなかったっけ」
「あそこで幸せそーな顔で鼻血噴いて倒れてるぜ」
「回収した方がいいかなぁ」
「どうせ二人とも気付いてないし、いいんじゃね」
「こっちには気付いてるけどな、ウォルだけ」
「オレたちに見せ付けたいんだろ」
「まぁ、スコールは幸せそうだしいいんだけどさ」
「泣かせたら許さないって言ってあるし、あのリーダーなら大丈夫だろうけどな」

「そういやそろそろ交代の時間だけど」
「フリオニールどうする?」
「おれらで面倒みた方がいいんじゃないか?あの二人と一緒にいたら血足りないって」
「それもそっか。んじゃフラッドよろしく、暑いし」









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ケータイだと長ったらしくてもPCで見るとそうでもない罠。
フリオが倒れたのは多分二人して赤面し合ったあたり。なぜかフリオなら安心していちゃつけるうちのウォルスコ。

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