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SSSの更新は久しぶりな気がする…会話文かSSだったから
なんだかスコールが素直です
▽ 6万打ありがとございました! 最近更新出来なくて申し訳ないです 未だリアルが修羅場なのでどうかご容赦を…
なんだかスコールが素直です
▽ 6万打ありがとございました! 最近更新出来なくて申し訳ないです 未だリアルが修羅場なのでどうかご容赦を…
「スコールー? ……あっ」
探し人を求めてきょろきょろと辺りを見回していたオニオンナイトが、ふとある一点に目を留めるや否やその場所へと駆け寄る。すぐに気付いたその人、ウォーリア・オブ・ライトは何かとばかりにオニオンナイトを見下ろした。
「ねぇ、スコール知らない?」
いや、と勇者が首を振ると、オニオンは残念そうな顔で「貴方でも知らないのか」と呟いた。勇者ならばという期待を、オニオンが自然と抱いていたことを示す言葉と表情に、勇者は羞恥どころか違和感も覚えていない。ただ気になったのは、オニオンがスコールを探していることと、スコールが離れているかもしれないという懸念ばかり。
「何かあったのか?」
「えっと、前スコールが探してるって言ってた素材を偶然見付けたから渡そうと思って。でも……バッツとジタンも知らないって言ってたし、どこ行ったんだろう」
結構探したんだけど、と続けられた言葉に、勇者の懸念が深まっていく。
クリスタルを探す旅路では、はじめこそひとりで進んでいたが、後ほどバッツとジタンと合流してそのまま聖域に戻っている。それからも何度かふらりと離れてしまうことがあり、その度に勇者は苦言を呈していた。スコールの強さも言い分もよく分かっているつもりだが、それでも勇者は、スコールが個人行動の末にひとりで敵襲を受けてしまうことへの不安が拭い去れなかったのだ。
その甲斐あってか、最近ではほとんど無くなったと思われた、矢先のことであるせいか、
「私も探すのを手伝おう」
そう申し出るのはほぼ無意識だった。
それを聞いたオニオンは一度瞬いてから、すぐに頷いてみせた。
「ありがとうございます! あ、じゃあ、僕は先に他の人に聞いてくるね」
「分かった」
軽やかに駆けていったオニオンを見送り、さて、と勇者は先程のオニオンのように辺りを見回した。森の中とはいえ、開けた場所にベースを構えているため、見通しはさほど悪くはない。
オニオンのことだから、仲間に尋ねる前にひとりでもかなり探し回っただろう。それでも見付からなかったとは、やはり離れてしまっているのか、あるいは――。
しばし考え込むように俯いていた勇者は、不意に面を上げるとテントとは異なる方向へ歩き始めた。数分も経たない辺りで立ち止まれば、賑やかしな仲間たちの声も微かになる。それを確認したところで、勇者は視線を上へと向けた。
「ここにいたのか、スコール」
「……正直驚いた」
おおよそ返答とはほど遠い言葉が、樹上から落ちてくる。幹に背を預けて太い枝に腰掛けていたスコールは、言葉通りに瞠目しながら勇者を見下ろしていた。
「オニオンが探していた。君が探していた素材を見付けたそうだから、受け取りに行くといい」
「そうだったのか」
あいつには悪いことをしたな、と小さい声で呟くのが聞こえて、勇者はわずかに目を細めた。葉の隙間から漏れてくる光が眩しいためばかりではなく、プライドの高いスコールが負い目を口にすることが、以前には無かっただけに少し嬉しくて。
立場は恋人のはずなのに、まるで父親にでもなったかのような思いでスコールを見上げていた勇者は、いつまで経ってもスコールが降りてこないことに、軽く首を傾げた。まさか降りられない、というわけでもあるまいし。どうした、と声を掛ければ、幹から身を起こして片足だけ抱え込むようにしていたスコールと目が合った。
「……なぁ。なんでここが分かった?」
「そうだな。君は騒がしいのが苦手だからこの辺りだとは思ったが、ほとんどは勘だな」
「勘……」
そんなもので、とスコールは悔しそうに眉根を寄せるが、その目許は赤味を増している。それを認めた勇者は、今度は恋人として軽く微笑んでみせたが、すぐに引っ込めて苦味を混じらせた。
「本当は、もう少し遠くに行ってしまったのだと疑ってしまった。だが、まずは君を信じようと思ったのだ。……すまなかった」
疑ったまま遠くを見据えていれば、スコールは見付けられなかった。すなわち二言目は言い訳ではなく、“なんとなく”でスコールを見付けられた理由に他ならない。だから、三言目はスコールを疑ったことへの謝罪だった。
スコールの上がっていた眉尻が少し下がり、ほのかに赤い顔のままもの言いたげに何度か唇を開閉させていたが、結局止めたらしい。
「俺を探してたのは、オニオンだったな。……今降りるから、受け止めてくれないか」
確認の後に続いた小声の要求に、勇者は一瞬戸惑うもすぐに「了解した」と頷いて、木の下へと寄った。止まってから見上げれば、再びスコールと目が合う。
いくぞ、と言って飛び降りた細い体は、勇者の腕力をもってすれば危なげなく受け止められた。そして降ろそうとする前に、スコールの腕が首に回ってきたせいで、勇者の腕は体勢を整えるように動いていた。兜は無いが、鎧の身で受け止められては痛いだろうに、文句が上がらなければスコールに痛がる素振りもない。
ぎゅうと抱きついてきたまま、首元に埋められたスコールの表情は分からない。
「……あんたが謝ることじゃないだろ。あれは、俺の意思だったから」
やがて耳に入ってきた言葉に、しかし猜疑を悔やむ勇者は首を振る。
「しかし」
「もう分かってるから、離れない――離れたくないのは、俺も同じだから」
遮られたとはいえ、思いがけず素直な言葉を聞かされてしまった上で更に否定しては、逆に意固地となるだろうか。なにより、スコールが言ってくれた心の内はこちらも同じなのだから、もう勇者に否定する理由は無いだろう。
「……ああ、そうしてくれると嬉しい」
そう髪を撫でると、腕の力が弱まってようやくスコールが顔を上げた。どこか不安そうな、叱られた子供のような表情があって、つい勇者は笑みを浮かべてしまう。それが宥めるためなのか、単におかしく思ったのかは勇者自身にも定かではなかったが、スコールを安心させるには十分だったらしい。
悪かった、と口にして再び首元に縋り付いてきた体を、勇者は互いの気が済むまで抱き上げ続けた。
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決意の上とはいえ、今までの個人行動にちょっと罪悪感があったりするスコール
それとは別に5910あたりに絡まれるからちょくちょく抜け出したりしてただろうなと
元々は“なんとなく”でスコールの居場所が分かる勇者ってだけの話でした
そしてオニオンの存在が忘れられてる件
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