DFF中心の女性向け・腐注意ブログ
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内臓をお題にウォルスコ 小ネタを詰め合わせな感じです
テーマはあれだけどエグさはないです ついでに明るさもあんまりない……ばかっぷるだけど
テーマはあれだけどエグさはないです ついでに明るさもあんまりない……ばかっぷるだけど
1.Brain
記憶のない自分の脳は、さぞかし軽いに違いない。
もしかしたら思い出せないだけのそれらが詰まっているのかもしれないが、それ以外には戦いのことしかないのだから、容量はとても小さいのだろう。
脳の機構なんて知らなくて、ただ漠然とそう思っていた。
だから、君を愛するほどの余裕があることに心底驚いたものだ。
「馬鹿だな、あんた」
そう、馬鹿だから、この余白を君で埋められたらいいと想っている。
2.Stomach
咀嚼する、飲み下す。
さて自分には到底できなさそうなことを、この男は平気な顔でやってのける。
かといって、羨ましいとも悔しいとも思わなかった。
それどころか、胃はむかむかしてえずきすらする。
「……あんたが甘いもの好きなのは知ってた、けど」
ここまでだったか?
大量の甘味を胃に詰め込む行為を繰り返していた男が、溜め息に反応して不思議そうにこちらを見る。
それに少しだけむかむかが消えたと思えば、彼は一度首を傾げただけですぐに手元に視線を戻してしまった。
むかむかする。
それもこれも、なにもかも、この蔓延する甘い匂いのせいだ。
3.Lung
下には海、仰げば青空。
海面に直立している自分は、ああ夢だ、とすぐに気付いた。
すると空と同じ色をした水の中にいきなり引きこまれた。
水の感触をリアルに感じながらも、夢だから溺れることはないと高をくくって海中を眺め渡そうとすると、わずかに息苦しくなった。
先程からこの海は、ふざけるなとでも言いたげだ。
夢に咎められるのがおかしくて、口角を上げてみせればさらに息苦しくなった。
身体はどんどん沈んでいく、息ができなくなっていく、青空はとうに見えない。
しかし、後悔はまるでなかった。
たとえ呼吸を止め、死体になろうとも、深い海の底が見たかった。
4.Heart
彼の胸は厚い。
「あんたの心臓を掴もうと思ったら、どれくらい指が埋まるんだろうな」
自分に同じようにすれば、間違いなく自分の心臓に触れる方が早いだろう。
同じ場所をぴったりとくっつけても、皮と肉が隔てる以上は彼の心臓はほんの少しだけ遠いのだ。
それが恨めしくて、心臓が埋まる裸の胸に爪を突き立てる。
獣ほど鋭くない人間の爪でも、力を込めれば少しは痛いだろう。
しかし彼は文句も言わなければ止めさせることもなく、こちらの胸に寄せてきた。
手ではなく、耳を。
「距離は違えど、聴こえる音は同じだ」
5.Viscera
ぱきぱきと硝子のような欠片が砕ける音がする。
辺りは同じ色の欠片ばかり。
同じ者を模したものしかいなかったのだから、当然だろう。
敵は何を考えたのか、“彼”を模したイミテーションばかりをけしかけてきた。
愛する者の姿に油断するとでも思ったのだろうか?
くだらない!
こんな血潮の通わない、内臓すら持たない紛い物を、“彼”と同一視する方がどうかしている。
一笑に付して、欠片を踏み砕いた。
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