パワポ残ってるのにちょう眠ィ

というわけでウォルスコにも寝てもらったり起きてもらったりな書き殴り　相変わらずのド甘注意
無意識でもいちゃいちゃするよ　うちのウォルスコならするよ

ウォル視点にも挑戦ーしかしやっぱムズイな勇者

ふ、と目が覚めた。

辺りは真暗闇に包まれていて、未だ深夜であることを悟る。
傭兵であるがゆえに眠りが浅く、小さな物音でも目を覚ましてしまうのはいつものことだが、彼と共に眠る時は熟睡してしまうようで、そう覚醒することはなかったのに。
疑問を抱えながらも睡魔を待ってしばらく闇を見つめていたが、隣から小さな唸り声と毛布が動く音がしてそちらに目を向けた。寝返りか、もしくは起き出したのかと思ったところで、あ、と声が漏れた。
彼がこちらを向いているが、目は閉じたままで静かな寝息も聞こえる。どうやら前者だったようだが、思わず声を漏らしたのは、彼の長い腕がこちらに伸ばされているように、見えた、ので。
そんなはずはないのに何故かそんな解釈をして、しかもそうであることを期待している自分に気付いて、頬に熱が集まる。そんなだから、触れたいと思い始めてしまうのも時間の問題で。
起こしてしまわないだろうかと迷いつつ、寝返りを打って、いつのまにか握りしめていた毛布を放し、こちらからもそっと手を伸ばして手に触れてみる。途端に、きゅ、と一瞬握られて、変な声が出そうになった。
力はすぐに抜けて指は開いたが、頬の熱は収まりそうにない。
跳ねる心臓に動揺しながら、このやろう、と恨み節を内心呟く。

普段は鉄面皮で無表情で堅物で、無意識でも人を振り回して。挙句それでもいいと思わせるのだから、ずるい。

出来るだけ音を立てないよう彼の傍に寄る。起きたら驚くだろうな、と半ば自棄になった頭で考えつつ、近くなった体温におおよそ満足して、目を閉じた。



…それから一時間後、腕が動いてもう少し距離が狭まった時には、どちらも覚醒しなかった。



―――更に一時間後。

ぽす、と胸元に当たった感触に、目が覚めた。

何かと思いすぐさま気配を探るが、危惧したようなことはなく、安堵すると同時に胸元へ目を遣って、そして瞠目した。
暗闇ではほぼ黒に見える柔らかな髪が、小さな額が、胸に触れている。思わずその人の名を口から漏らしそうになって、今が深夜であることを思い出し、内心に留めた。
眠気が少し飛んでしまったのをいいことに、僅かに頭を上げて寝顔を盗み見る。狸寝入りであるとは疑っていない。もしそうであれば、彼の頬はきっと赤いはずなので。
目元にかかる前髪をそっと退けてやって、ふと就寝前のことが浮かんだ。こんな風に抱きしめる形で眠りに就いていただろうか。確かに、想いや情を交わすよう になってから、ふたり寄り添って眠るのも珍しいことではなくなっていたが。
そもそも、今日は仰向けで眠らなかったか。横向きなのは寝返りによるものだろうが、それは腕の中に彼がいる理由にはならないだろう。
しばらく考えて、なんとなく彼へ目を落としたところで、返ってくるのは答えではなく寝息と、安心しきった幼子のような寝顔。下手すれば理性を揺さぶられそうなそれからやや不自然に目を逸らしつつ、頭を枕へ落とした。

警戒心の強い彼が自分の隣で深く眠っている、腕の中にいてくれる、そう在ってくれる。なら、それでいいじゃないか。

そう疑問を払拭してしまえば、残るのは愛しさのみで。衝動にも近いそれに任せて、息苦しくならない程度に彼を引き寄せ、目を閉じた。









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動いた腕ってのはウォルさんので、だからスコはウォルさんの腕の中にいたっていう…無意識に引き寄せたっていう…ｳﾎﾞｧｰ