忍者ブログ
DFF中心の女性向け・腐注意ブログ
<<   2024/05   1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31     >>
[199]  [198]  [197]  [196]  [195]  [194]  [193]  [191]  [190]  [189]  [188
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

21で28で18なお話その4 暴風の次は大雨で
とはいえやっぱり21・28要素は少ない…18は相変わらずばかぽーだけど









ぽつっ

「…ん?」
「雨?」

ぽつ、ぽつ…ぽつぽつ、ぽつぽつぽつぽぽぽぽぽ

「う、うわっ」

鼻先に落ちた雫に気を取られた途端、一挙に降り出した雨に驚く。慌てて辺りを見回すが、今いる世界はどことも知らぬ広い荒野。雨宿り出来そうな場所などなく、そして別の世界に出られるような場所もなかった。
そうこうしている内に雨はどんどん強まっていき、ほとんど無意識にマントで傘を作っていた。
このままではずぶ濡れだ、と眉を顰めたところで、後ろからスコールの慌てたような声が聞こえてくる。

「…ちょ、ウォル!」

何かと思って振り返れば、妙にひっついた二人。の内の片方、ウォルがスコールの上でマントを広げているではないか。傘代わりなのか、俺がそうしたように、とどこか遠い意識で思う。

「何だよこれ!」

これ、とはその体勢のことだろうか。怒ったように頬に朱を昇らせている割に、未だウォルが広げるマントの下から抜け出さないスコール。

「君にはマントがない」
「コレがあるから平気だ、子供扱いするな!」

そう言いながらばさばさとジャケットを強調する。なんというかムキになっているスコールには悪いが、その仕草は子供っぽくて正直可愛い。
ふむ、とウォルは少し逡巡するように首を傾げて、そうか、と頷いた。

「では言い方を変えよう。私がそうしたいだけだ」
「…っ!」

更に赤くなって言葉に詰まるスコール、いつの間にかマントの傘から頭が飛び出てる俺。だばだばと顔を雨が滑っていくのが、まったく気にならない。
それからしばらく雨音だけになって、そして動き出したスコールがウォルの手からマントを奪い取った。そのマントをさっきまでの俺のように雨避けにしながら、ずんずんと足を進めて俺よりも前に出る。と思えば、むすりとしたしかめっ面が振り返って。

「…フリオニール!」
「っあ、ああ」

はっと我に返って、無意識に返事してから、さっさと歩いていってしまうスコールを慌てて追いかける。少し歩いてからウォルが気になって振り返れば、少し遅れてついてくるウォルは、面白げに微笑みながらスコールの背中を眺めていて。
その柔らかさに思わず見惚れたことで、いつの間にかウォルに追い抜かれてしまったのだった。









--------------------

時間切れ!…とはいえこれはこれでいいんですが
ウォルは兜があるからダイジョーブ、だとか


拍手

この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
->about blog
・個人が運営するDFF/DdFF中心非公式ファンブログ
・■e社等公式とは一切関係ありません
・学内PC等の公共PCからのアクセスはご遠慮ください
・女性向け/腐向け/BL等といった単語が理解できない/苦手な方はバックプリーズ
・キャラ崩壊や捏造が多分に含まれています
動作確認↓
IE9.0>IS21S>Firefox16.0.2

・基本的にリクエスト/キリ番は受け付けていません
・サイト内の作品に対し、無断転載などはNG
・リクエストものに関してはリクエスト主様のみ転載可
・何かあれば拍手コメントか記事コメントへどうぞ(メールは設置していません)
・返信不要の際は明記ください
・誹謗中傷はご遠慮ください


アバウトリンク/bkm/サーチ

ツイッター
※別ジャンルの呟きが中心です
忍者ブログ [PR]