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相変わらずのウォルスコ書きなぐりー
最近暑くなったなぁと思って 夜とか寝苦しい…

で、暑いといえば汗で…とはいっても汗をかくにはまだ早いかもしれないですが
ほんとなら8月くらいに書けばタイムリーなSSSだった気がしないでもない









次元城から出たそこは、誰の世界とも知らぬ森の中だった。
常に快晴を保つ次元城はいつになく気温が高く、戦闘もなかったというのに数十分進んだだけで全員が汗だくになっていたという暑さで。ようやく見付けた世界が森であると知って、何人かは諸手を上げて喜んだ程だった。
気温は高いままだが、次元城とは違って夜であったことと、そして何より森であることで、体感温度は先程よりずっとマシになっている。それでもうだるような暑さによって確かに体力を奪われていたため、今日は早めに休息をとることになった。
どの辺りにキャンプを張ろうか、といったところでティーダが声を上げた。

「オレ、水場ないか見てくる!」
「おっならおれも行くぜ!」
「オレも!」

軽装ゆえか元気を取り戻すのが早かった三人が駆け出すのを見送りつつ、残りの七人は木陰へ移動した。
暑苦しさへの愚痴を零すフリオニールに心なしか疲れた表情で苦笑するセシル、汗だくになったオニオンの額を拭いてやるティナ、その様子を眺めるクラウド。
それらを一瞥してから背を向けて、スコールは皆から少し離れた木の幹にもたれながら、忌々しげに息を吐いた。

「大丈夫か?」

溜め息が疲労のものかとでも思ったのか、いつの間にか傍にいたウォーリア・オブ・ライトが問い掛けてくる。
口を開くのも煩わしく、小さく頷いてから改めて勇者を見て、一番の重装備にも関わらず涼しい顔をしているのにスコールは驚いた。
今は兜こそ外しているが、見てる方が暑くなりそうな、そんな鎧を着ていれば最も疲弊していたとて文句はないだろうに、彼の強靭すぎる精神力はあの暑さをも凌ぐらしい。とはいえスコールも十分厚着しているため、勇者のことは責められないが。

「…あんたはもっと暑がるべきじゃないのか」
「?十分暑いが」
「ならそういう表情をしてくれ」

この男、自身が無表情であることを自覚しているが、実際にはそれ以上なのは分かっていないらしい。
もう一度溜め息を吐いたスコールに、勇者がふと口を開いた。

「それは、きみにも言えることだな。…ひどい汗だ」
「っ…!」

僅かに眉を寄せながらも濡れた前髪を掻き上げれば、俯き加減だったスコールの面が上がり、そして逸らされた。
ぐい、とグローブに包まれた手が白い頬を伝う汗を拭う。乱暴にも見えるその仕草は、触れてきた指先と心配されたことへの妙な照れ隠しであって、汗に対するやつあたり気味のものでもあったのだが、勇者どころかスコール自身にも分からなかった。
ふと、口元の汗を拭ったところで、スコールがぽつりと呟いた。

「…しょっぱい」

舌で感じた汗の味に、自然と眉間に皺が寄る。傭兵であるために温度差には強いのだが、不快感ばかりはどうしようもない。かきすぎた汗など、体を冷やす原因にもなるし、まったく煩わしいとしか思えない。
思わず四度目の溜め息を吐くスコールの様子に、勇者が口を開いたところで、五人がいる方向から明るい声が聞こえてきた。はしゃいだ声は先程水場の探索に行った三人のものであり、どうやら求めるものを見事探し出したらしい。

「…水、見つかったみたいだ」

僅かに浮上した気分でスコールがそっちへ向こうとして、勇者の手がそれを阻止する。
声に出さず、また自覚もしていなかったが、密かに待ち望んでいた水場へ行こうとするのを阻まれて、文句を言おうとスコールが勇者へ向いた、その時。

ぺろ

「っ!?」
「確かにしょっぱいな」

感心したようにも悪戯そうにも見える表情で、勇者が呟く。対するスコールはと言えば、勇者の行為に驚き過ぎて、目をいっぱいいっぱいに見開くばかりで、声も出ないらしい。

まさか、まさか、頬を舐められるだなんて!

された行為を改めて認識してしまった途端、スコールは体温が上昇していくのをはっきりと感じた。
木の影になっているとはいえ、仲間に見られる可能性もあるというのに。そうでなくともいきなり頬を舐められるなど誰が予測できるというのか、どちらにせよ心臓に悪すぎる。

「……~、ウォルッ!!」

怒りなのか羞恥なのか分からないまま、叫んでしまったスコールが盛大に赤面しているのを、驚いてやってきた仲間たちに見られてしまうのは、すぐ後のこと。









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実はウォルさんにスコールのほっぺ舐めてもらいたかったのが大元 反省はしていない

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