DFF中心の女性向け・腐注意ブログ
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よくある名前呼んで!ネタですがつい勢いで
×というより+かもしれない もしかしたらスコティにすら見えるかもしれない
×というより+かもしれない もしかしたらスコティにすら見えるかもしれない
「な、スコール。オレの名前呼んでくれよ!」
「…? ティーダ?」
唐突に言われて、訝しみながらも呼んでやれば嬉しそうな笑顔。希望が叶ったのなら喜びにもなるだろうが、その希望が“名前を呼ぶ”、それだけだなのだから。
益々訝しんだスコールがつい眉根を寄せてしまうと、ティーダはあっと声を上げて身を乗り出してきた。
「もっと!」
「はぁ?」
「いいから! ほら、せーのっ」
「てぃー、だ…」
大仰な仕草で拍子までつけられて、呆気に取られながらもうっかり名前を口にしてしまえば、深まる笑顔。どうしてそう笑っていられるのか、スコールには不思議で仕方がないのだが、ティーダに答えてくれる様子もなく、へらへらと笑うばかり。
「おい。そう何度も言わせるには、それなりの理由があるんだろうな?」
「ん? なんとなく……あ、いや、冗談だから! ジョーダン!」
だから武器出さないで! と笑顔は一転、慌てて声を上げるティーダに呆れたのか、スコールは溜め息を吐いて構えを解く代わりに、ぎろりと睨みつけてくる。さっさと言わないか、そう青灰色の双眸が言外に訴えてくるのに苦笑しながら、無意識に頭を掻いた。
「なんか名前呼んでくれると嬉しくて、こう、胸がいっぱいになるような、そんな感じになるんだ。ビミョーに空っぽだったのが埋まってくみたいな……」
「……それは、元の世界の?」
「多分…はっきり分かんないけど」
胸に手をあてて笑うティーダが、そのまま宙に溶けていくように見えてしまって、無言を決め込むつもりだったはずのスコールはつい問い返していた。
正体すら曖昧な感覚は、この世界の戦士は誰しもが持っていた。それは、奪われた記憶の所為とは言いきれないとはいえ、それしか思い当たる原因がないのが事実でもあった。どうも損失が激しい方らしいスコールも、ティーダの言うような空っぽの感覚を覚えたことがある。それを不安に思い、胸にしまいこんでしまうスコールには、こうして口に出来るティーダの前向きな強さが、少し羨ましい。
「それで、どうして俺に呼ばせる?」
「そりゃあ、スコールだからっスよ」
「…は?」
何度目かになる、スコールの顰めっ面にも気にする様子がないのか、ティーダはいつものからりとした笑顔に戻していた。
「だってスコール、無愛想だしクールだし? そんなスコールがさ、そうやってオレの名前を呼んでくれるようになったのって、凄いことじゃんか! だから元の世界に帰ってもずっと覚えてられるように、いっぱい呼んで欲しいんだ」
子供のような無邪気さで、興奮したように頬を紅潮すらさせながら言うティーダに、スコールは目を見開いてから、片手で顔を覆って小さく唸った。
ティーダの言うそれは願いというにはささやかすぎて、稚くて、鼻で笑ってしまえそうなのに。どうしてそれだけのことで喜んでいられるのか、分からない。どうして今、自分は顔が熱いのか、分からない。
軽い混乱に陥っているスコールに気付いているのかいないのか、ティーダは太陽と称されるにふさわしい笑顔のまま、なんでもないことのように言うのだ。
「そんで、オレもスコールの名前いっぱい呼ぶっスよ!」
「…もう、勝手にしろ……ティーダ」
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結構物欲?というか欲求は薄い子な気がするティーダ
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